キルギス

【キルギス/サリ=モゴル(パミール)】再訪するのが難しい場所

洗濯をする パミール高原について書くのはむずかしい。ぼくが滞在したパミール高原の村はサリ=モゴルという。標高は三千メートル。そこで二泊三日をすごしてからソンジェ、ウォング、キュウリンの三人と別れ、一人で先にオシへ帰った。一人で帰ったのにはい…

【キルギス/オシ】パミール行きのシェアタクシーに乗るまで

正味四十八時間のことを書こう オシには一泊だけしてパミール高原に向かった。ソンジェとぼくだけだったはずの旅のメンバーはパミール到着時点で四人にまで増えていた。ちなみにぼく以外はぜんいん韓国人のおじさんだ。オシ行きの夜行タクシーに乗ってから、…

【キルギス/ビシュケク】ポロフを食べながら

心境の変化 あれからしばらくぼくは考えた。ビシュケク発タシュケント行きの鉄道は五日後の朝に出る。それに乗るつもりだった。しかし本当にそれで良いのだろうか。ビシュケクを見ただけでキルギスを出てしまって良いのだろうか。南部にはオシというローカル…

【キルギス/ビシュケク】アナザープラネットと同じ月

オッシュ・バザー 翌日にソンジェと飲む約束をかわしたあとの午前中はカフェで江戸川乱歩の『パノラマ島奇談』を読み進めた。昼前からバスに乗り、とりあえずビシュケクの名物らしい、オッシュ・バザーに行くことにした。 バザーの前で降りたら、すでに人で…

【キルギス/ビシュケク】中央アジア歴史研究家

ハングル語の本 Are you Korean?Yes. You?Japan.Oh, Japan...それからたっぷり3秒は間があったと思う。ぼくは挨拶のつもりで右手を上げて韓国語で言った。「アニョハセヨ」2秒の間をおいてソンジェは日本語で言った。「コンニチハ」 クロイを見送った後ぼく…

【キルギス/ビシュケク】街バスいろは

街バスいろは 翌午前は早速、ワゴン車バスにトライしようと街に出た。最寄りのバス停から、昨日歩いた街の中心まで乗ってみよう。同じようにしてバスを待っているおじさんに運賃を訊ねると10ソムとのこと。10ソム硬貨を握りしめて待った。ひとつのバス停にた…

【キルギス/ビシュケク】熱いシャワー

アルマトイからビシュケクへ アルマトイの街はずれ、セイランバスターミナルから、ビシュケクまでは小型のバスで500円で行けた。バスといってもワゴン車を改造したようなものだったが、乗り合いタクシーよりは快適だった。座席の境界がはっきりしており、隣…