ラオス

【ラオス/パクベン・ファイサーイ】川沿いの村、国境の町

戦後復興期の日本 一泊二日メコン川ツアーの夜に立ち寄ったパクベンという村は、ぼくが個人的にイメージする戦後復興期の日本に似ていた。密集している粗末な家々の扉はどこも開け放たれ、夕暮れの炊事がはじまる気配とともに駆け回る子どもたちの声が路地に…

【ラオス/メコン川】ミサンガの子どもたち

オン・ザ・ボート ボートの中で朝からビールを飲む人たちがいる。ぼくはコーヒーを5,000キープでオーダーした。汚れたガラスのコップと一杯分のインスタントのスティックを渡されて、すぐそばのポットからお湯を入れて飲んでみるとミルクと砂糖の味がする。…

【ラオス/ルアンパバーン】関西男と九州男

二つの結婚式 シーパンドン2泊。タケク2泊。ヴィエンチャン3泊。ヴァンヴィエン2泊。ルアンパバーン2泊。ここまで合計11泊。ラオスは駆け足で旅をした国だった。ウランバートルに21泊、アルマトイに15泊、一つの国ではなく一つの街にそれだけ滞在してきたこ…

【ラオス/ルアンパバーン】久しぶりのまともな人

雨と道路 この旅で学んだ具体的な知識の一つに「道路は雨によって破壊される」ということがある。それを学んだ訳は単純だ。国の経済レベルが同程度であるとき (つまり道路の補修に回せる予算が同程度であるとき) 、雨の多い国であるほど、道路の状態が悪かっ…

【ラオス/ヴァンヴィエン】ニワトリからワインまで

定番の辺境と内向き志向 道無き道を切り開いているように見えるバックパッカーたちでも、現代のバックパッカーはそのほとんどが定型化されたルートを辿る。意外にもそこが非先進国であるほど、バックパッカーの旅路は定形化される傾向にあった。考えてみれば…

【ラオス/ヴィエンチャン〜ヴァンヴィエン】真面目で爽やか

舐められちゃダメ? ヴァンヴィエン行きのミニバンで一人の日本人男性と乗り合わせた。彼の名はS太。オヤジがシンガポールで働いており、自身はニュージーランドでつい先日までワーキングホリデーをしていたという大学生だった。ワーホリが終わってからシン…

【ラオス/ヴィエンチャン】調和と予定調和

はじめてのHIS ヴィエンチャンでHISに行った。それまでは日本人のいることが明らかな場所 (日系旅行会社、日本大使館、日本食レストラン、日本人宿) に軽々しく出向かない制約を、特に理由もなく、課しているようなところがあった。しかしヴィエンチャンの街…

【ラオス/ヴィエンチャン】固定イメージの外部にある風景を探し

バンコクと東京 「日本人が来たのははじめてだ」と言われた開業したばかりの「Bike & Bed」というホステルに二泊し、タケクからヴィエンチャンに向かった。Bike & Bed のオーナーはバンコク出身のタイ人男性だった。彼はバンコク時代、富士通の子会社でC言語…

【ラオス/シーパンドン〜パクセー〜タケク】南ラオスを北上する

Real Countryside シーパンドン (4000 Islands) でハンモックにぶら下がってメコン川を見るだけの二泊三日を過ごして北へ向かった。目指すは首都のヴィエンチャン。そしてさらにその北部のルアンパバーンという町に行けば、メコン川をさかのぼるボートに乗っ…

【ラオス/シーパンドン】四千の島と星空

自由と責任のネバーランド カンボジアからラオスに越境した。バンのようなものを乗り継ぎ辿り着いたカンボジア側の国境には小さな商店が一つ。「ラオス側よりここの方がレートが良い」と言うバンの運転手の言葉を信じ、ぼくたち乗客は揃ってその商店で両替を…