2019-01-01から1年間の記事一覧

【中国/広東省/深セン】名雪の茶と電気街

尖沙咀から歩く 香港島の対岸、尖沙咀にある雑居ビルの一角を占めるホステルをチェックアウトしてから「Share Tea」まで歩いてパッションフルーツグリーンティーを24香港ドルで買った。前日、日本に帰るタピオカ好きの友人を、エアポートエクスプレス発着の…

【シンガポール】A型肝炎

病院 シンガポールについてすぐに病院に行った。松山さんには、マレーシアの方が安いからと、ジョホール・バルで病院を探すことを勧められたが、もう香港行きのフライトまで日数がないのでシンガポールに行ってしまいたかった。それと単純に、シンガポールの…

【マレーシア/ジョホール・バル】宝物、祈り、面談

接続駅 Gemas まで タイ国鉄の夜が明け、国境で高速鉄道KTMに乗り換えた。夕方にKLセントラルに到着してそのままチケットオフィスへ。驚いたことに「首都KL」と「第二の都市JB」を結ぶ直通列車は存在しないことがここで判明した。仕方なしにぼくは二つの切符…

【タイ/バンコク】生活、雨、夢

ブチ抜け バンコクからシンガポールまで鉄道で行くことに決めた。それは45年前の深夜特急のオマージュであり (いたるところでオマージュしている) 、KLからバスを中心に乗り継いだ「往路」との差別化でもある。直通の鉄道はないので、タイとマレーシアの国境…

【タイ/プーケット】didn’t know the world

Monkey Hill, Coffee Chill 日曜の夜、プーケットタウンの日が暮れて、メインストリートが賑わい始めた。これからナイトマーケットがはじまるのだ。 その日の朝、Old Phuket Coffeeで、バンコク行きの国内線の航空券を予約した。シンガポールからますます遠…

【タイ/プーケット】メイビー昼の街と夜の街

Old Phuket Coffee 孤独推進委員会の活動が順調に進んだ。午前中、ほぼ必ず、ぼくはパソコンを持って「Old Phuket Coffee」に出かけた。「Old Phuket Coffee」のアイスアメリカーノは80バーツ (280円弱) と、相場より割高だったが、WiFiが早く、街の中心にあ…

【タイ/プーケット】タウンとビーチ

自分のペース 誰かと出会って、なにか良いことが起きないだろうか? そんな欲望をペナンで葬って、これまで以上に「一人であることに積極的」であろうとする試みは、プーケットで簡単に成功した。なんてことはなかった。元々そういう人間だった。滞在期間の…

【タイ/プーケット】街につくまで

ミロとパン スムーズに、何のトラブルも、何の面白みもなく、マレーシアからタイへの国境を越えた。ペナンから乗っていたバンは、国境から少し北の、大きなバスターミナルでぼくをおろした。バンの運転手がプーケット行きの高速バスのチケットを買ってくれた…

【マレーシア/ペナン】さよならアミーゴ

エヴァン 通称パリピホステルをチェックアウトし、落ち着いてそうに見えるホステルに引っ越した。正解。コモンエリアらしいコモンエリアもなかったが、いまのぼくにはちょうどよかった。四つあるベッドのひとつに、女性がいた。ペナンは三回目という、ロシア…

【マレーシア/ペナン】東洋の真珠

シーフードチャーハン マレーシアにやってきてとにかく助かったのは食事だ。内陸国では蜃気楼の彼方に遠ざかったシーフードが、マレーシアではどこのレストランでも当たり前のように提供されていた。食事に関して、マレーシアには豊かな自然資源という地の利…

【マレーシア/クアラ・ルンプール】間の抜けた話

間の抜けた話をしよう。ブログに書いていないだけで、旅にはたくさんのヘマがあった。その中でも、とびきりの一品の話をしよう。 クアラ・ルンプールでの三つ目のホステルは、ギターがあるという理由で選抜された。一階がフリースペース兼カフェになっており…

【マレーシア/クアラ・ルンプール】シェリーとロン毛

都市生活者 ホステルのトイレに入ると注意書きがあった。「トイレにものを流さないでください。ただしトイレットペーパーを除いて」こういうことひとつひとつに感動した。これまでの国に、トイレットペーパーを流せるトイレはほとんど無かった。雨が降ってい…

【マレーシア/クアラ・ルンプール】怪しく懐かしい東南アジアへ

KLへ 東南アジア屈指のハブ空港、クアラ・ルンプール国際空港に到着した。飛行機を降り立った瞬間から全身の肌に生暖かい湿気がじわりと張り付いた。これだ。怪しく懐かしい東南アジア。ぼくが待ち望んでいたもの。長い長いイミグレーションの待ち時間に本を…

【ウズベキスタン/ブハラ・サマルカンド】楽しかったよ!ばいばい!

大阪のおばちゃん ブハラで、USドルではなく、ウズベキスタン・スムを引き出せるATMを探してとある中規模ホテルに入ると、日本人のおばちゃん軍団に声をかけられた。どうやらトイレを探しているらしく、ホテルの人に場所を訊いてくれという。ぼくもトイレに…

【ウズベキスタン/ヒヴァ】TIME IS MONEY

TIME IS MONEY そして ヒヴァに二泊した後、朝の九時にブハラ行きのシェアタクシーに乗り込んだ。所要時間は公称八時間。メンツは、フランス人男性二人組、オーストラリア人男性ひとり、ぼく。砂漠の中の一本道をスピードを出して走る車に乗るのは爽快だった…

【番外編】地獄探しの旅

私の地獄 ウルムチで会ってノリでWeChatを交換した中国人のGという十八歳の美女がいて(なんというヒドイ書き出しだろうか)、いまさら連絡もとらないのだけれど、昨年末、そのGさんがWeChatモーメンツに中国語で次のようなひとことを投稿していた。 あなた…

【ウズベキスタン/ヒヴァ】人生のトライアングル

なんでわかった? VIPシートなのに隙間風は入るしコンセントに差したスマホは充電されなかった。二人部屋だったが、ぼくが入室したときそこにはすでに二人のウズベキスタン人いた。ここはぼくの場所だよ、と言うと談笑していた二人は愛想良くそれを聞き入れ…

【ウズベキスタン/タシュケント】You speak Japanese

うん。またあとで ヒヴァ行きの寝台車を夜に控えた正午。イラン大使館から帰ってきた香港人女性と街中でばったり出くわした。女性はこれからトルクメニスタン、イラン、トルコと進みたいと言っていた。それを聞いたのは昨日のホステルでのことだ。すれ違いざ…

【ウズベキスタン/タシュケント】ラストスパートはVIP

SAMURAI 朝食の席につくと、スタッフのおばちゃんが順番に目玉焼きとソーセージを焼いてくれる。パンとクッキーは置いてあるものを自由に食べる。チャイはおかわりできる。 フェンシング少年団の大群が去った頃、隣の席に座ってよいかと英語で声をかけられた…

【ウズベキスタン/タシュケント】ラビリンス

高級ホテルに目を光らせて 例によってタシュケントの街をふらふらと彷徨った。早い段階で"グランド・ミラ"を開拓できたのは良かった。良い匂いのするロビー、ATM、WiFi、ソファー、清潔なトイレ、石鹸のある洗面台。フロントスタッフにWiFiパスワードを訊く…

【ウズベキスタン/タシュケント】Booking.comと日本人宿

日本人遭遇率 カプセルホテルで一泊した翌午前、ぼくは改めてBooking.comでホステルを探して、そこにチェックインした。清潔感があってスタッフの感じも良かった。"スカンジナビア"という名のドミトリー部屋に案内されると日本人の壮年男性がいた。八つあっ…

【ウズベキスタン/アンディジャン】中央アジアは好きか?って

ルート変更からはじまる物語 中央アジアの旅では最後の一カ国となったウズベキスタン。タシュケントにいたとき、突然ぼくは二週間後のマレーシア行きの航空券と、そのさらに四週間後のシンガポール発香港行きの航空券を同時に購入した。それに伴い、想定して…